客数アップ対策

看板集客法

1.看板はお客さんを集めていますか

2.看板は最強のセールスマン

3.POPの技術を店前看板に活かそう>

4.お店の看板にまず書くべきこと

5.店前看板の種類

6.大型看板について

7.小型看板について

(1)看板を視界に入れる

(2)どんなことを書くか

8.まとめ

 

1.看板はお客さんを集めていますか

あなたのお店には、「看板」が
ついていますか?

「あたり前だよ~。商売をしているんだから
看板はついているよ。」

そんな声が聞こえてきそうです。

そうですよね、お店を構えて
商売をしている場合、
大抵どこのお店でも看板はついています。

ところが、多くのお店の看板は
お客さんを集めてはいません。

残念なことに、集客を目的に看板を使っているお店となると、
少ないのが現状です。

なぜかと言うと、店主が看板での集客方法を知らない・・・

もっと言うと、
「看板でお客さんが集められる」
ということすら、知らない店主が多いのです。

街を歩いていると、アルファベットで
店名だけをオシャレに書いた看板を
よく見かけたりします。

しかもそんな看板に限って、
何て書いてあるのか
読むこともできない・・・
なんてことも(汗)

店主は、
「ウチの看板は、オシャレでしょ~♪」
な~んて自慢の看板かもしれません。

でもこれって、お客さんには
どうでもイイことなんです。

お客さんが知りたいのは、
・何のお店なのか
・どんなお店なのか
ってことなのですから。

ざっくりと言えば、
「お?こんなお店があったんだ♪ちょっと入ってみよう」
と思わせるのが、
看板を販促物として使っている
【お客さんを集める看板】です。

そして、
店名のみ書かれたオシャレな看板(表札)が、
【お客さんを集めない看板】です。

このように
看板には2種類あります。


あるお店の話です。

そのお店の看板には
『panfreek』とありました。

開店して3年ですが、来店客はあまり来ません。

店は、通りから少し奥まっているので、
店内の様子を歩道から見ることができません。

そこで、そのお店の看板を、
『焼きたてパンのお店 panfreek』
と変えたところ、
来店客数が3倍に増えたのです。

来店した一人のお客さんがこう言いました。

「ここってパン屋さんだったのね~。
毎日この前の道を通っていたけど
知らなかったわ~。」

店主は愕然としました。

毎日営業していたのに、そのお客さんは
そこにパン屋さんがあることすら
知らなかったのです。

看板の本来の役割は、
あなたのお店を認識してもらい、
そして興味を持ってもらって店内に誘導することです。

お客さんがあまり来ないなぁ・・・
と思っているのなら、お店の看板が
原因かもしれませんよ。

あなたのお店は、
【お客さんを集める看板】になっていますか?

 

2.看板は最強のセールスマン

それぞれのお店の良さというのは、
お店を利用して初めて分かりますよね。

どんなに商品力を磨いても
利用してもらえなければ意味がありません。

だから、自分のお店を選んでもらうために
販促活動をやるのです。

お店を知ってもらうための販促活動には、
いろいろあるのですが、
今、目の前にいるお客さんを
そのまま店内に誘導することが出来るのは、
「看板」です。


店前看板は
・お店の前を通行している方に
・お店の存在を気づいてもらい
・興味を持ってもらう
入店を促すツールです。

そして、店前看板は
新規客数を増やすこともできるし
再来店を増やすこともできます。


お店の目の前を通る人が勝手に看板を見てくれて、
自分の意志でお店に入ってくる・・・
これって、理想の集客ですよね。

わざわざ店員が一人一人に話しかけなくても
入店者数を増やしてくれる
店前看板は、そんな画期的な宣伝ツールです。

しかも、時給など発生しませんし、
雨の日も風の日も
常に営業マンとして集客してくれます。

あなたが店内で
仕事をしている間も、
ずっと外を歩く人の足を止めさせ
興味を持たせ、
入店を促しています。

そうです。
店前看板は、入店者数をどんどん増やす
無敵のセールスマンなんです。

あなたのお店では、
店前看板で、
毎日、お客さんを集め続けていますか?

 

3.POPの技術を店前看板に活かそう

ここでは、POP技術を店前看板に活かす方法について
お話ししたいと思います。

お店の売り上げを手っ取り早く伸ばすには
店内POPが一番です。
そして、POPの次に取り組みやすいのが、
店前看板による集客法なんです。

POPって言うのは、
お客さんが店内にいる際に、
1.商品の存在に気付かせ
2.商品に興味を持たせ、魅力を感じさせ、
3.注文をしてもらう
この流れで、商品購入や注文に至るための手法です。

店前看板は、
お客さんが店の外にいる場合に
1.お店の存在に気づかせ
2.お店に興味を持たせ、魅力を感じさせ、
3.入店したいと思わせる
という流れで、入店者数を増やすための手法です。

このようにPOPの手法と店前看板の手法は
同じ流れなのです。

つまり、
POPを徹底的に実践して
お客さんの行動に合わせた販促ができるようになれば、
そうした能力は
店前看板でも生かされるのです。

あなたもPOPで鍛えた力を
店前看板で生かして、
入店客数を増やしていきましょう!

 

4.お店の看板にまず書くべきこと

【看板の役割】は
①お店を認識してもらう
②興味を持ってもらい、入店してもらう
ということです。

店前看板集客というのは
お店の業績を伸ばしていくには、
必須の最低限、取り組むべき方法です。

では、どのような看板を作るべきなのか?

看板を作る上で大事なことは
キレイに作ることではありません。

お客さんを呼び込むことです。

そして、お客さんを呼び込む看板にするためには、
絶対に伝えなければいけないことが
2つあります。

それは、
『何屋さんか』ということ、

そして、
『どんなお店か』ということ、です

知名度がある大型店や有名チェーン店の場合は
看板に店名さえ書いてあれば、
「あ、あのお店ね」
と、すべての人に認識してもらうことができます。

そして、どんな商品を扱っているのか、
どんな味かなど
店名だけでわかるので、
お客さんは安心できます。

しかし、
個人商店の場合はそうはいきません。

個人商店は、
いかに多くの人にお店の存在を知ってもらえるか、
ということが
売上に大きくかかわってきます。

基本的に通行人は、
あなたのお店の存在を知りません。

「イヤイヤ、もうここで何年も営業しているから、
街の人はみんな知っているよ!」
多くの店主はそう考えます。

しかし、先回お話ししたパン屋さんのように、
実は知られていなかった
ということの方が
はるかに多いのです。

そして、知らないお店に
お客さんは入ろうとしません。

だって、知らない飲食店とか
「入って失敗した~」と思っても、
何も注文しないで出るのって
難しいですよね。

そんな嫌な思いはしたくない。

だから、最初から
知らない店には入らないわけですよ。

お店に足を止めさせ、
興味を持たせ、
入店を促す仕掛けが何もないお店は、
それだけで本来得られる売上を逃しているのです。

例えば、
ビールが好きな人がお店の前を通った時に、

『小林酒店』
とだけ書いてあるよりも、

『世界のビールが勢ぞろい! 小林酒店』
と書いた方が、
ビールが好きな人の興味を
引くことができます。

「へぇ~、おもしろそうだから
入ってみようかな♪」

となるわけですね。

『どういったお店なのか』を知ってもらい、
興味を持ってもらえる看板こそが、
集客看板なのです。

あなたは
お店の前を通った通行人に
足を止めて、入ってもらうために
どんな呼びかけ方の工夫をしていますか?

 

5.店前看板の種類

店前看板には大きく分けて、

(1)大型看板
(2)小型看板(A型看板)

と二種類あります。

ところで、
大型看板とA型看板に書く内容は変えていますか?

え?大型看板と店前のA型看板では、
書く内容は違うの?

そうなんです。
大型看板とA型看板では書く内容は違います。

書く内容を変える必要があるのです。

それはなぜかというと、
もちろん看板自体の大きさが違うということもありますが、
その看板で獲得するターゲットが異なるのです。


(1)大型看板とは
文字通り、
店舗に設置したり
大きなポールなどに設置する
大型の看板です。
ターゲットは、「自動車に乗っている人」
自転車客や徒歩客にも効果はあります。

(2)小型看板(A型看板)とは
店舗敷地に設置するAの形をした
小型看板です。
こちらのターゲットは、
「徒歩客」や「自転車客」になります。

つまり、
大型看板と小型看板では、
対象客の店前の通過スピードが違います。

販促活動をやっているのに
成果が中々でないという方は、
・周りでやっているから
・最近、流行っているから
みたいな安直なきっかけで実施し、

その販促活動の効果や目的を理解しないまま、
とりあえずやってみる感じなので
ポイントがずれていて成果がでなかったりします。

看板での集客を行うにためには、
「看板の種類によって、ターゲットが異なる」
ということを理解してください。

きちんとターゲットを理解し、
目的をもって販促活動を行うことが重要なのです。

 

6.大型看板について

大型看板は、
主に、自動車客に
目に留めてもらうことを意識して設置しますが、

自動車に乗っている方って、
お店の前を通るのは一瞬ですよね。

スピードが速いので、
大量の文字なんて読んでられません。

たとえば、

運転手A「ねえねえ、あれ、美味しそうじゃない?」
助手席B「どれ?」
運転手A「ほら、この看板」
助手席B「本当だ〜、入る?笑」
運転手A「P30台ありだって。入ろ〜、笑」

早いスピードで走っていた車が
美味しそうな料理写真の看板により
減速をしだして、
入店する。

自動車に乗ったお客さんが入店するのは
こういう流れです。

つまり、
1.自動車に乗っている人には
  100〜150m手前で
2.一瞬にしてお店の存在に気づかせて
3.入ってみたいと思わせる
これが必要なんですね。

運転中、または、乗車中のお客さんにアピールするわけですから
その店舗前通過時の、わずかな時間、3秒ほどで
お店の魅力を伝えなくてはいけません。

しかし、自分のお店が
「お客さんから
 どう見えているのか?」
というのを気にしたことが無い方が多いです。

だから、自動車客を増やしたいなら、
大型看板を設置するときに、まず
実際に自分のお店の前を自動車で通過して
運転席、助手席からお店がどのように見えるか?
ちゃんと、確認する必要があります。

・あなたのお店が自動車に乗った状態でどのように見えるか?
・一目で「ぱっ」と何屋さんか分かるか?
・3秒で「入りたい!」と思わせるようになっているか?

登り車線、下り車線両方から観察してください。

ぱっと一瞬でどんなお店か分からなかったら
改善する必要があるってことですよ〜。

相手の通過速度に合わせて
伝える内容というのは変わるということを
覚えておいてくださいね。

 

7.小型看板について

(1)看板を視界に入れる

小型看板の対象客は通行客、
つまり、歩いている人や自転車に乗っている人ですよね。

しかし、
多くの通行客は、
お店の看板の前を素通りしていきます。

なぜ足を止めさせることができないのでしょう?
どうしたら足を止めさせることができるでしょうか?

店前看板を設置する際に
多くの店主は、
お客さんがお店を正面から見てくれる
という前提で考えてしまいます。

そのため、
お店の正面に立ったら
看板が見えるように、
お店に対して平行に店前看板を設置してしまいます。

しかし、通行客はお店を正面から見ていません。
歩く方向から見ています。

だから、
通行客にとっての正面(お店に対して垂直)に設置して、
通行客から見える向きにしないと、
看板自体に全く目がいかずに
素通りしちゃうんですよね。

まず、一番大事なポイントは、

「歩いている人の視界に入るように
 店前看板の向きを、店舗に対して垂直に設置する」
ということです。

お客さんが歩いてお店の前を通るように
あなたも自分のお店を100m手前から歩いて、
どのように見えるのか?観察してください。

そして、店前看板がお客さんの視界に入るように改善しましょう。

 

(2)どんなことを書くか

お客さんの視界にきちんと入るように改善した後、
次に大事なポイントは、
看板に目に行くようにすることです。

例えば、
看板に貼るPOPをわざと看板からはみ出して貼ることで、
人は違和感を覚えて、看板に目が行くようになります。

そして、相手に看板の内容を読んでもらいながら、
相手にしてほしい行動を促すのです。

例えば、入店してほしいなら、
入店を促す言葉を貼るのです。

「お1人様でも大歓迎。お気軽にお入りください」
とか
「女性一人の方も多いです。」
とか

お店が建物の奥だったりしたら

「前から気になってはいたのよね~
 でも、奥だから入りづらくて、、、、
 入ってみると、料理も美味しくて
 いいお店ね
とよく言われます。
最初は誰でも初めてです。
どうぞお気軽にお入りください(^-^)」

こんな感じです。

また、例えば、
あなたがお昼ご飯をどこで食べようか
街を歩いているとき、
あなたは、下記の(1)から(3)の看板の記述で
どれを見たときに、一番お店を利用したいと思いますか?


(1)普通にビーフシチューと商品名だけ書かれているもの

ビーフシチュー 2300円

(2)シチューの美味しさの記述に加え、
ビーフシチューの写真があるもの。

ランチ限定10食
一晩寝かせて旨味が凝縮「熟成ビーフシチュー」
箸を使わずにとろけるお肉が絶品!
毎日手作りしている当店人気の一品です。
            2300円


(3)シチューの美味しさの記述とビーフシチューの写真に加え、
限定10食の注文クーポンが設置されているもの。

ランチ限定10食
一晩寝かせて旨味が凝縮「熟成ビーフシチュー」
箸を使わずにとろけるお肉が絶品!
毎日手作りしている当店人気の一品です。
            2300円

※上記の限定ビーフシチューを食べたい方は、
こちらの「限定ビーフシチュー」のカードを店内スタッフに
お渡しください。



同じビーフシチューでも

(1)番は、
商品名に価格しか書いてないから
価格しか判断基準がありません。
だから、高いか安いかの判断しかできないので、
高いと思ってしまい、入店には至りにくい。

(2)番は、
美味しさの説明とともにその料理写真が
記載されているから、美味しそうと思い、
入るきっかけになる。

(3)番は、
2番の説明に加え、ラミネート加工された
注文カードを取って、お店の人に渡すので、
店頭のカードが残り枚数9枚、7枚と
数が減ってくると、余計に限定感があって
注文したいと思う人が増えるのです。

商品自体は、どの記述の時も
代わっていません。

同じビーフシチュー(商品)です。
でも、売れ行きは全く異なります。

人は、五感の生き物ですから、
お客さんの五感を刺激してください。

視覚→美味しそうな写真、活気のある店内の風景
聴覚→活気のある店内から聞こえる声、音楽
嗅覚→美味しそうな臭い
味覚→店頭での味見
触覚→店頭でのクーポン・待っている間の無料グラスビールの提供

魅力を伝えるかどうかだけで
売上は大きく変わるのです。

 

8.まとめ

お客さんが求めているのは

1.わかりやすく
2.利用しやすい
3.入りやすい

という3点です。

お店に足を止めさせ、
興味を持たせ、
入店を促す仕掛け
が何もないお店は、
それだけで本来得られる売上を逃しています。

対象客の店前の通過スピードや視線を考慮した
目に留まりやすい工夫

店名だけを書くのではなく
思わず入りたくなる工夫

様々な工夫で、
店前看板を改善し、
入店者数を増やすことができます。

1.お店の存在に気づいてもらい
2.店前看板の内容で、お店に興味をもち、魅力を感じ
3.入店したいと思ってもらう

この流れを忘れずに、
どんどんお客さんが呼び込める看板に
すぐ、改善しましょう!

あなたならできる!

応援しています!